Lesson6-2 事前準備 目利き

良いお茶の見分け方

基本的に茶葉はパッケージごとの買い物となりますが、専門店などになると茶葉をグラム単位で量り売りするお店もあります。日本茶カフェなどでも実際に自分の舌で味わって、美味しいと思った品種のいくつかを購入できるケースもあります。

こういったお店では茶葉を実際目にすることもでき、外観から目利きを行うこともできます。それぞれの特徴について説明してきます。

煎茶

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煎茶の茶葉は細くよれており、針のような形状をしています。

理想的・良質な物は形が崩れた葉や茎が少なく、つやのある濃い緑色をしています。実際に持つことが可能なら見た目に比べて重量感がある物を選びましょう。重い分だけうま味が凝縮している、というイメージで調べてみてください。

深蒸し煎茶

煎茶の茶葉に似ていますが、深蒸し煎茶の方が若干太めです。

色合いは深みがありつつ、やや黄色を帯びているのが特徴です。重さはズシッとしたものが良く、粉が多い物は避けるようにしましょう。

茎茶

茎茶は元々出物から出て来た物なので茎の部分が多く、煎茶から出た物でも玉露から出た物でもあまり見た目は変わりません。

ですが品質の高い茶葉から出されたものほど、平たい茎は柔らかい感触になっています。ですがこの特徴は上質な商品に多い、というだけで必ずしも当てはまるわけではありません。

玉露

玉露というだけで上質な部類に入るので、さらに質の良い物を探そうとすると条件が多くなってきます。

あえて挙げるとするのであれば濃い緑色をしており、細くて光沢を持っており、しっとり感がある物です。さらに言うなら形の崩れが少なく、大きさがそろっており、重量感のある物ならなお良いです。

抹茶

抹茶は碾茶を石うすで挽いて粉状にしたもので、飲む際には茶筅で溶いてお茶そのものを飲みます。なので粉が粗かったりすると舌触りに影響が出て、抹茶のおいしさを引き出せなくなってしまいます。

理想的な抹茶は鮮やかな緑色をしつつ、繊細できめ細かい粉状なものほど良質であると言われています。

ほうじ茶

他の茶葉が緑色を基調としている中、ほうじ茶は焙煎しているので色は茶褐色になります。

焙煎することでほうじ茶特有の香りを出すことができるのですが、焙煎の火が強すぎて黒く焦げてしまってはお茶の味自体が死んでしまいます。なので黒く焦げてしまっている部分は除き、細胞どころか茶葉自体が壊されて炭、粉になってしまった部分も少ないほうが良いものと言えます。