日本茶を淹れる方法を学ぶ前に、皆さまにはまず淹れる前の事前準備について学んでもらいます。これまで日本茶には品質や品種、製法の違いによって種類が分かれることについて理解していただきました。
ですから、淹れる作法を学ぶ前に、ぜひ良質なお茶の目利きや状況にあったお茶の選定方法について知っておいてほしいのです。
日本茶の選び方
日本茶はスーパーや百貨店だけでなく、お茶の専門店やネット通販など様々な場所で販売されています。これだけ多くの場所で取り扱っているので、様々なお茶を選ぶ楽しさはひとしおですが、逆にそんな大量の中から自分の好みに合ったお茶を選び出すのは意外と難しいのも現状です。
初めのうちはお店の人に聞いたり、知識の豊富なスタッフのいる専門店に足を運ぶなど、アドバイスを基に好みのお茶を探し当てましょう。
中には試飲を行っている専門店や日本茶カフェなどもなるので、自分で飲んで確かめるのもおすすめです。
ネット通販の場合は実際に手に触れる事も匂いを確かめることもできないので、手元に届いて自分の好みに合わないと気づく場合もあります。最初のうちは足を運んで自分の目や鼻、舌などで確かめて、好みの種類やメーカーを知った上で注文を行いましょう。
パッケージを見るだけでは味の想像がしにくいですが、裏面などに記載されてある食品表示の欄を見るとある程度自分の好みに合った物を探せるので、それらについて簡単に説明します。
名称・お茶の種類
煎茶や深蒸し煎茶、玉露、ほうじ茶など、お茶の種類について記されています。
原材料・産地
「茶」または「緑茶」と書かれた後にかっこ書きで「国産」か「外国産(国名等)」の区別が表示されます。
国産の場合は都道府県名や一般に知られている地名が表示される事もあります。このような記載がされている場合、その産地の使用割合が100%でなければなりません。
他のお茶とのブレンドと表示されている場合は、その名称のお茶が50%以上使用されています。また、食品添加物が使用されている物はその名称も明記されています。
内容量
基本的にパッケージ内のグラム数で記載されていますが、ティーバッグなどの個装の場合は「○g×○袋入り」などの表示になります。
賞味期限・保存方法
開封前の状態で美味しく飲める期間と適切な保存方法について記載されています。日が経ったり湿気ってしまうと味が落ちてしまう可能性があるので、開封後はなるべく早く消費するようにしましょう。
製造者
食品衛生法に基づいて、必ず表示されることになります。メーカーで選ぶ際にはココの欄を見ることでいち早く調べることができます。
