ほうじ茶の淹れ方
ほうじ茶は味がサッパリしており、香ばしい香りでお茶を飲む意欲を高めてくれます。また、カフェイン含有量が少ないので子供からお年寄りまで幅広い層に好まれ、脂っこい食事の際や食後に用いられます。同じような効果が期待される玄米茶や番茶も同様の方法で淹れる事が可能です。
ほうじ茶は味のサッパリ感も魅力ですが、最も特徴的なのが香りです。香りを立たせるには沸騰させたお湯を冷めないうちに一気に淹れ、30秒で茶碗に注ぐのが重要なポイントです。
茶器は普段使っている急須を使用しても構いませんが、ほぼ沸騰したお湯で100℃に近いので熱くて長く持つことはとても出来ません。なのでもし可能であれば保温性の高い厚手の土瓶を使用したり、肉厚の茶碗を使用することをお勧めします。
また、熱湯でお茶を淹れると１煎目でほとんどの成分が出て行ってしまいます。そのため、ほうじ茶などのように熱湯でお茶を淹れる物は２煎目、３煎目と何度も同じ茶葉で淹れる事はせず、淹れる度に茶葉を変えた方がおいしく飲めます。
他にも茶器を使用せずに直接ヤカンで煮出す場合、沸騰した後に火を弱火にして茶葉を入れ、１～２分煮出します。このまま熱湯のうちに飲むのも良いですし、冷まして飲んでもおいしくいただけます。
釜炒り茶の淹れ方
釜炒り茶の茶葉は最後に形を整える「精揉」という工程を行わないので、形に自然な丸みがあります。なので普通の煎茶に比べると容量がかさばるので、ティースプーンを使って計量する際には１杯を山盛りにすくうようにします。見た目こそ多く見えますが、約２ｇで１人分になります。
そして釜炒り茶も順番は違えどほうじ茶と同じように炒ったことで特有の香りを持ちます。この香りを立たせるためには80～85℃のやや熱めのお湯で淹れる事をお勧めします。浸出させる時間も30秒ほどの短めで大丈夫です。
粉茶の淹れ方
粉茶の淹れ方はとてもシンプルで、今まで行っていた方法をほとんど使用しません。大まかな流れは次の通りになります。
- 茶こしを準備する
- 茶こしに粉茶を入れる
- お湯を注ぐ
これで終わりです。
急須で茶葉を蒸らす工程も、湯冷ましなどを使用して適温まで下げる工程も必要ありません。茶こしの下に茶碗を用意して淹れれば完成なのです。
もし急須を使用する場合は茶こしが取り外し可能なかご網の急須や、深蒸し煎茶用の茶こしが付いた急須などがお勧めです。この時、網目に粉が詰まってしまう可能性があるので、洗う時はちゃんと洗い流すようにしましょう。
また、粉茶も熱湯でお茶を淹れるので１煎目でほとんどの成分が出て行ってしまいます。なので粉茶も１煎ずつお茶を変えるのが基本です。