和菓子の種類

日本茶のマリアージュとして挙げられる和菓子ですが、一言で済ませられないほど多くの種類があります。そしてそれらに最も合う日本茶も少しずつ変わっていきます。

このページでは和菓子の種類とそれに合う日本茶の組み合わせについて学んでいきます。

羊羹（ようかん）

普段のお茶菓子としてもよく、それでいて目上の方にもお出しすることができる品格のある和菓子です。もっちりとした蒸し羊羹、濃厚な味の煉り羊羹、夏場に涼しさを与えてくれる水羊羹などそれぞれの目的によっても変えられるほど種類が豊富です。

それぞれの場面や季節に合った風味を主体にしてお茶を淹れ分けるようにしましょう。

合わせたい日本茶

• 普通煎茶
• 芽茶
• 抹茶

香りが高く、上質な渋味とコクのあるお茶が合います。

最中（もなか）

皮の香ばしさに加えて真ん中に挟まれた粘り気のある餡が特徴的な和菓子です。改まった席でも出せるので、多用することができます。

合わせたい日本茶

• 抹茶入り玄米茶
• 煎茶
• 抹茶

最中の濃厚な風味に負けない濃いお茶が合い、火香が強めのお茶が香ばしい皮に合います。

どら焼き

フワフワの食感とコクのある生地は和菓子でありながら、どこか洋菓子のようにも感じさせてくれます。子供や家族の同伴などでカジュアルなおもてなしにうってつけです。

合わせたい日本茶

• 深蒸し煎茶
• 釜炒り茶
• 玄米茶

やや濃い目の高温で淹れたお茶が合い、香りによっても食欲をかき立たせてくれます。

季節の上生菓子

滑らかな舌触りをしているねりきりはデザインを作り出すこともでき、見た目の多様さは群を抜いています。なのでそれぞれの季節を感じさせるデザインを持っており、気品のある和菓子の代表格とも言えます。

合わせたい日本茶

• 抹茶
• 煎茶
• 玉露

生菓子に合った上品な香りと上質な甘み、なめらかな味わいのお茶と合います。

薯蕷饅頭（じょうよまんじゅう）

薯蕷とは大和芋のことであり、さっぱりして上質な風味を持っています。茶席でも使える饅頭として「上用饅頭」とも呼ばれています。

合わせたい日本茶

• 煎茶
• 玉露
• 抹茶

薯蕷饅頭は上品な風味を持っているので、上質なお茶が合います。新鮮な青葉香の強いお茶を濃い目に淹れるようにしましょう。

塩大福

手掴みで食べる事の出来る大福はカジュアルなおもてなしに最適です。甘みがしっかりしているので、渋味の効いた濃い目のお茶と相性がいいです。

合わせたい日本茶

• 煎茶
• 芽茶
• かぶせ茶

火香が弱めの物を選び、それでいて香りの高いお茶を濃い目に淹れるようにしましょう。

しょう油せんべい

香ばしい香りが特徴的や焼き菓子です。特に秋から冬にかけての寒い時期に合います。ですが１つ１つが少し大きめなので、お客様に出す場合は一口でも食べやすい小さなおかきが活躍します。

合わせたい日本茶

• ほうじ茶
• 玄米茶
• 番茶

サッパリした味と香ばしい香りのお茶がよく合います。さらに３煎目に熱湯で淹れた玉露とも合います。

干菓子

茶席では薄茶と一緒に合わせて出てくるのが定番です。干菓子の代表ともいえる落雁（らくがん）は高級品としておもてなしによく使われています。同じく和三盆（わさんぼん）のまろやかな甘みもお茶に合います。

合わせたい日本茶

• 抹茶
• 玉露
• 上級煎茶

繊細な甘みの菓子には穏やかな香りと上質な甘みを持つお茶が合います。

金平糖（こんぺいとう）

形がかわいい金平糖はカジュアルなお茶請けとしても扱われ、上質な物なら格式高い席でも用いられます。また、１粒の大きさが小さいので袋詰めにして持ち運びもでき、ペットボトルのお茶で楽しむこともできます。

合わせたい日本茶

• 抹茶
• 玉露
• 上級煎茶
• フレーバーティー

クセのない香りで柔らかい風味を持つお茶が合います。