くまもと茶(熊本県)
熊本県もお茶の主産地の1つとして挙げられ、生産地は平野部から山間部ではまで広範囲にわたって栽培されています。各地の自然環境を活かして様々なお茶を作っており、それらを総称してくまもと茶と呼んでいます。
特に蒸し製玉緑茶の生産が盛んにおこなわれており、全国の総生産量の約4分の1を占めています。
中でも蒸し製玉緑茶「湧雅のここち」はくまもと格付認証三つ星を得ており、栽培方法、品質、樹齢、成分など高い基準値で設定されております。これら全てをクリアした選定されたお茶のみで作られており、まろやかな味わいが特徴的です。
耶馬渓(やばけい)茶(大分県)
県の北西部に位置している中津市耶馬渓町を中心に作られており、山を切り開いた奥深い谷間で茶園を広げています。このような環境には一般車両が入りにくく、そのため排気ガスの影響を受ける可能性が低くなっています。そうして山の澄んだ空気を吸って育った新芽は健やかに成長していきます。
昼夜の寒暖差や朝霧によってお茶の栽培に適した環境で育ち、まろやかで香りのよいお茶が出来上がります。山奥という事もあって日照時間が他の九州地方に比べて短かったり涼しかったりするので、新茶の収穫は5月上旬から始まります。
高千穂釜炒茶(宮崎県)
宮崎県の最北端、九州の中央に位置する高千穂町では宮崎県で製茶される釜炒り茶の約7割を生産しています。昔ながらの釜炒り技術を活かし、直火式の平釜でじっくりと炒り上げ、独特の釜香を立たせているのが特徴です。
標高の高い場所で栽培されているのでひんやりとした空気と朝霧に包まれ、良質なお茶が育ちます。それによりさっぱりした味わいのお茶が栽培され、女性に人気があります。
かごしま茶(鹿児島県)
鹿児島県では大規模な茶園が広がっており、全国2位の生産量を誇っています。そして鹿児島県で栽培されているお茶の総称をかごしま茶と呼びます。
かごしま茶の生産地は北から南まで広範囲にわたって広がっており、そのほとんどが日照時間の長い平坦地となっています。そのため新茶の収穫は他の茶園よりもずいぶん早く、3月下旬から4月上旬から始められます。
さらに収穫時期が早いうえに暖かい日が長く続くので、三~四番茶や秋冬の番茶まで収穫する場所もあります。
やんばる茶(沖縄県)
沖縄本島の最北端に位置する小さな集落、国頭村奥地区で栽培されており、3月上旬に一番茶の収穫が始められるので日本一早い新茶として有名です。
1929年から本格的な栽培が始められ、生産量こそ少ないですが多才な品種が栽培されています。

