Q.ぬるいお茶を出すのは失礼なのか?
A.お茶の種類によって適温があるので、そのお茶に合った温度で淹れよう
熱い温度かぬるい温度のお茶が出された時、熱い方が淹れたてな気分がして多少上品に感じますが、お茶の温度に関して特に決まったマナーはありません。むしろお茶の種類によって適温が変わって来るので、それぞれのお茶に合った温度で淹れる事の方が大切になります。
また、四季がある日本にとってはその時期に合ったお茶の温度があり、お客様が苦痛にならないお茶を提供する必要があります。
甘みやうま味を担当するアミノ酸はさほど温度に関係なく抽出され、渋味のカテキンや苦味のカフェインは高温で抽出されます。なので玉露や上級煎茶のようにうま味を味わうお茶は低めの温度で淹れ、香りを立たせたいお茶は高温でさっと淹れるのが一般的です。
Q.一目で良いお茶屋さんを見分ける方法はあるの?
A.一概にいう事は出来ないが、直射日光の当たらない店はお茶の販売に適している
機械化によって大量生産が可能になったお茶は、今ではコンビニやスーパー、インターネットを介して手軽に購入することが可能になりました。しかし、これらの場合だと種類が固定されていたり、試飲したりすることができません。お茶の味を確かめながら購入を考えたい方には、お茶の専門店へと足を運ぶことをお勧めしています。
専門店だと試飲が可能なだけでなく、店員からのアドバイスも聞ける上に品質の管理がしっかりしているので美味しいお茶を飲むことができます。ここで好みのお茶さえ見つければあとはインターネットで同じ商品を注文するだけでも済みます。何度も足を運んで毎回違う発見を探すのも1つの楽しみ方です。
お店の選び方は自分の好みに合っているかが重要ではありますが、お茶の劣化が進んでしまう直射日光を浴びせないお店を選ぶことが条件の1つにあります。とはいえ中身を抜いたパッケージや食品サンプルなどを飾ってお客様の目を引きやすいようにしているお店もあるので、実際に入店して居心地の良さを確かめてみるのが1番です。
Q.お茶を買う時に知っておきたい専門用語ってあるの?
A. 知っておくと便利な言葉はある
購入の際には店員もお客様に分かり易いよう説明しますが、購入する側も言葉を知っているとお茶への理解度が深まります。なので3点ほど専門用語について紹介します。
前がきく
前がきくお茶というのは1煎目に比べて同じ茶葉で2煎目、3煎目を淹れても味がさほど落ちないお茶のことです。大人数でお茶を飲む用の茶葉として利用されます。
合組(ごうぐみ)
合組とは茶園や産地が異なった茶葉をブレンドしたものになります。
火香(ひか)
煎茶には乾燥や仕上げの火入れの強さによって葉を炒めたような香りに強弱が付きます。これが火香と呼ばれ、好みによって強弱が異なります。

