Q.パッケージの見た目だけでも味を見分けることは出来るの?
A.実際の味を確かめる事は出来ないが、裏ラベルにヒントが記されている
お茶の専門店へ足を運ぶことをお勧めしましたが、自分が住んでいる場所の周辺にそのようなお店がない場合は目利きを行う事が出来ないのか、と思う方もいらっしゃることでしょう。
たしかに実際に飲んでみないと自分の好みに合っているかどうかが分かりませんし、お店の人に聞いてもスーパーなどだと詳しい答えは返っていこないことが多いでしょう。ですがパッケージの裏に記載されているラベルの情報を読み取ると、味の想像を行うことができます。
裏ラベルには消費期限や原材料、原産地、生産者など多くの情報が記載されています。
そこには味わいのヒントが隠されています。たとえば浅蒸し、深蒸し、特蒸しなどの製法が記載されていたり、新茶や秋の蔵出しなど旬のお茶かどうかも分かります。他にも品評会で受賞したかどうか、手摘み、有機栽培、抹茶入り、品種名など、様々な情報が記載されている場合もあります。
これらの情報を吟味しながら実際に味わい、自分好みの茶葉を探してみましょう。
美味しい茶葉を見分けるには?
スーパーなどでは難しいですが、お茶の専門店などでは実際に茶葉を触って状態を確かめることができるお店もあります。このような場合に、どのような茶葉が美味しいお茶を抽出することができるのか見分けるコツを持っていると便利です。
そのコツについていくつか紹介していきます。
色、ツヤを見る
茶葉の色が濃い緑色や鮮やかな緑色で全体的に冴えており、ツヤがある物ほど良い茶葉とされています。ですが茶葉の種類によって色が変わってくるものもあるので、よく分からない場合はツヤのある物を探すのが得策です。
形を見る
形は硬く、細くよれている物が多く揃っていると全体的に良い茶葉とされています。また、茶葉の中に粉や茎、大型の茶葉、破砕茶などが混入しているものほど質が低くなっていきます。
ですが深蒸し煎茶の場合は蒸し時間が長いので砕けた葉や粉が多くなっていたり、最後に形を整える「精揉」を行わない玉緑茶などは茶葉が曲がっていたりするので、茶葉1つ1つよりも全体を見て均衡がとれているものほどおいしい茶葉だと考えておきましょう。
触ってみる
茶葉は乾燥しているとはいえ、良い茶葉ほど表面はガサガサしておらずほのかにしっとりしていて鮮度を感じさせます。また、硬く引き締まっており、ずっしりと重みを感じるほど味が凝縮しています。
店員の方に質問してみて可能なら、1本つまんで食べてみましょう。上質な茶葉ほどそのまま食べてもおいしいです。
香りを確かめる
茶葉本来の特徴を確かめるには香りを確かめることが最も分かり易い方法です。基本的に香りが高いものほどおいしいお茶とされており、新鮮なものを選びたい時には爽やかさやみずみずしい甘い香りが特徴的です。
