Lesson11-4 日本茶の豆知識 その4

茶葉には決まった保存法があるの?

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茶葉は乾燥していて基本的に腐りませんが、温度や光によって変質しやすく、他の臭いや湿気を吸収しやすい性質も持っています。そのためすぐには腐りませんが、湿気を吸い過ぎると将来的に腐ってしまう可能性もあります。

お茶を保存する際にはお茶が嫌う5つの要素、湿気、光、高温、酸素、臭いに気を付けなければなりません。それらの要素を防ぐための保存法が下記の通りになります。

基本的な保存方法

お茶のパッケージは基本的に密閉状態にしてあり、空気に触れないようになっています。ですが1度開いてしまうと空気に触れるので徐々に劣化が進んでしまいます。

このような事態を防ぐために茶葉の袋を開けっ放しにせず、空気を抜いて輪ゴムや密閉用のクリップで口を塞ぎます。さらにこの状態で茶筒や密閉用ビニール袋に入れておけばなお安全です。

そしてこの密閉した状態で5~10℃程度の冷暗所に保管します。なるべく光や空調機器が当たる場所は避けて、温度差が生じない場所を選びましょう。

多めに買ったお茶を保存する場合

基本的にお茶を買う時期は2週間ごとに茶葉が切れる程度が良いのですが、大人数の集会や会社の会議などで大量の茶葉を保存しなければならない場合もあります。

こういった場合、全ての茶葉を大きな袋でまとめて保存をせず、小さめの密閉用ビニール袋を用いて小分けにします。この時に2週間ごとの量に小分けしていると便利です。

小分けにした袋を密閉容器に入れ、長期の保存となるので用心してさらに袋をかぶせます。不安な場合は冷凍庫で保存しても大丈夫です。冷凍保存した場合はお茶を淹れる際、常温に戻してから使用するようにしてください。

Q.お茶を飲むならペットボトルのお茶でもよいのでは?

A.時と場合に応じて飲み分ける方が良い

現在ではわざわざお茶を急須で淹れなくてもペットボトルに入ったお茶をすぐに飲めるような時代です。たしかにペットボトルは何処へでも持ち運びが可能で味も一定の状態を維持し、なおかつ品質の劣化が少ないことが魅力です。

これに比べると淹れたお茶は淹れたてが最もおいしく、時間が経つごとに味が落ちていきます。ですがその代わり成分が濃く、小分けして飲むことも可能なので経済的には急須で淹れた方が断然いいのです。

さらに日々研究されているとはいえ、いまだに上級煎茶の味をペットボトルのお茶で再現するのはまだ難しい段階です。

どちらにも長所短所が存在するので、これらを把握しつつ場面によって使い分けるようにしましょう。

Q.緑茶は日本だけで飲まれているの?

A.日本茶の健康志向が注目され、世界各地で飲まれている

明治時代に日本茶の輸出が始まり、一時は輸出品の半分が日本茶で占めていた時代もありました。そして近年では健康的な和食と共に日本茶も知れ渡って行き、それぞれの国の飲み方で進化しながら世界中で趣向品として楽しまれています。

たとえばコーヒーの町、シアトルでは日本茶カフェが開店したり、タイ人が好みにアレンジされた甘い緑茶など、国によって進化の形は様々です。